2026-07-16 ・ AIシェア会

「全部やる」をやめて、
本当に大事な場所に絞り始めた夜

月次AIシェア会。今回はKIDさん・さなえさん・たつきさんの3名+おけもんの4名で集まった回。この1ヶ月のAI活用と、仕事の「選択と集中」を語り合った記録です。

2026-07-16(木)21:30〜 参加 4名 月次シェア会

今回の温度感をひと言でいうと、「AIで何をやるか」より「AIを使って何を手放すか」を4人とも考え始めていたこと。

たつきさんの社内勉強会も、KIDさんの職場勉強会と会社づくりも、さなえさんの時間の使い方の見直しも、おけもんの業務整理も、根っこは同じ。AIが代わりにやれることが増えるほど、自分が本当にやりたい場所がクリアになっていく。そんな夜でした。

1 今月の4人、それぞれの近況

各参加者がこの1ヶ月のAI活用の進捗をシェア。まずはダイジェストで。

たつきさん(取材ライター)

社内勉強会を実施しつつ、給与明細のデジタル化スキルを自作。

KIDさん

職場向けのAI勉強会を実施しながら、AIカンパニー「灯屋」を構築中。

さなえさん

Obsidianとの連携+Claude活用で時間管理を見直し中。

おけもん

note自動投稿・VirtualOffice・NotebookLM連携をあれこれ試行中。

Claude(Fable/Sonnet)とChatGPTの使い分けが共通テーマとして浮上したのに加えて、全員が「選択と集中」を意識し始めているのがこの回の共通点でした。

2 たつきさんの社内勉強会と、給与明細を自分でスキル化した話

社内AI勉強会、前半と後半で反応が真逆に

NotebookLMの使い方を前半40分かけて解説したところ、参加者の表情が曇ってしまい、時間配分が長すぎたと反省しているたつきさん。

前半
NotebookLMの使い方を40分解説
→ 参加者の表情が曇る
後半
ChatGPT・Claude・Geminiの3ツールで
取材ライター向けプロンプト実践 → 手を動かしてもらえた
ゼロフライ内だけでなく商品の入り口を作ることが大事 — AIとの壁打ちで得たアドバイス(たつきさん文脈)

外向けの展開をどう作るかが、今のたつきさんの課題とのこと。

特定の誰かのために作っている — さなえさん(たつきさんの教え方について。だから具体的でわかりやすいと評価)

給与明細のデジタル化スキルを自作

会社の紙ベースの給与明細を写真撮影 → Claude Codeで画像認識 → Excelにまとめるフローを自作し、スキル化に成功。プランモードで会社名・保険証番号などの不要項目を除外するよう修正してから実行した、という一手間も忘れずに。

自分がうまくできた作業をそのままスキル化してと言うだけでいい — たつきさん
ここから読み取れること
「自分の得意な作業」をそのままAIに教えるだけでスキルになる、という再現性の高い型。難しい設計より先に、自分がうまくやれてることを言語化するだけで十分な場合が多い。
3 KIDさんの職場向けAI勉強会と、AIカンパニー「灯屋」

はじめてのAI活用勉強会

Claude(Fable)に依頼して、職場の非AI層向けに「はじめてのAI活用勉強会」資料を作成し、1時間半の勉強会を実施。評判が良く、第3回分まで資料を作成済み。3回やれば基礎的なAI知識は定着できる手応えがあるとのこと。

出張先でDX推進担当者にClaude Codeの活用事例(HP作成・YouTube文字起こし→LINE連携など)を話したところ、強い関心を持たれた一幕も。

自分たちのやっていることは一般的にはかなり先端レベル — KIDさん(出張先でDX推進担当者と話した時の実感)

AIカンパニー「灯屋(ともしびや)」の構築

KIDさんがSNSデータをClaudeに読み込ませて仲間のAIコピーを作り、自分の会社を立ち上げた話。

SNSデータをClaudeに読み込ませ、仲間のAIコピーを作成
AIが自律的に役割を判断——おねさん(COO・Opus)/おけもんさん(CTO・AIエンジニア・Sonnet)/さらりさん(営業・マーケ部長・Sonnet)/むらさきさん(編集・ライター・Sonnet)/りいたさん(品質管理・CS部長・Haiku)
議事録・作業ログの自動記録が定着
ミッションステートメント・社内規程(10条)を作成
会社名の候補出し → 社長決裁で「灯屋」に決定
現在は空手道場の生徒・保護者への対応改善やブログ・フィードバック方法の検討にAI社員チームを活用中

※「おけもんさん」はKIDさんの灯屋内でCTO役を任されたAIコピーの名前で、本人(おけもん)そのものではありません。

ここから読み取れること
一人の会社にも、役割分担したAIチームが作れる時代。KIDさんが独自に役割分担したAIチームをゼロから作り上げた。
4 継続をつくる小さな仕組み——日記ボットと自己理解GPT

日記ボット(LINE×Obsidian連携)

毎晩21時にClaude CodeがLINEで質問を送り、返信内容が自動でObsidianに保存される日記ボットを構築。6月20日から運用開始し、約1ヶ月分のログが蓄積されてきた。

先週こう書いてたけどどうなった? — Claude Codeが過去の記録を読みながら継続的に問いかけてくれる内容

PCを開かずLINEで完結できる点が、継続のしやすさにつながっている様子。たつきさんも同様にChatGPTのプロジェクト機能で毎週振り返りを行っており、Claude Codeとの連携も進めている。

中高生向け自己理解GPT

中学1年の長男をきっかけに、AIとの対話を通じて「どんな時に心が動くか」を蓄積し自己理解を深めるGPTを制作中。対話を重ねるごとに精度が上がる仕組みで、4回同じ傾向が溜まると判定してくれるイメージ。

あなたはこういう時に心が動く — 傾向が溜まった時にGPTが返すイメージ

試作品を長男に試してもらい、まだ改良中とのこと。KIDさんも小6の息子に同様のAIコーチングを試したいと考えており、LINEで返信できる形が理想と感じている。

5 ツールの使い分けが、だんだん定着してきた話

Claude(Fable/Sonnet)とChatGPTの使い分けが、今回もあちこちで話題に。

Fable(Claude)

  • 推論・抽象度の高い壁打ちはこっち
  • 設計はFableで、実装は軽量モデル(Sonnet/Haiku)に任せる使い分け
  • Sonnetでは「絶対無理」と言われていた動画文字起こしのAPI不使用処理も実現(KIDさん)
  • 記憶を育てていく運用と相性がいい

ChatGPT

  • コスパ重視の実行タスクはこっち
  • 5.6でメモリ精度が上がり、アプリ版だけでも文脈理解が向上
  • noteへの画像生成→挿入→投稿まで自動でできるように
  • 「画像をどこに挿入するか考えるのが苦手」という課題が解消されつつある(おけもん)
会で出たおけもんの整理: 推論・抽象度の高い壁打ちはFable、コスパ重視の実行タスクはChatGPT、設計はFableで実装は軽量モデルという使い分けがおすすめ。

NotebookLM連携と、AIに自分を甘く採点させない工夫

Claude CodeからNotebookLMに直接データを送る非公式連携を活用中——リサーチをNotebookLMに外注することで、トークン消費を大幅に節約できる。

おけもんはAIが自分の成果物を過大評価しがちな点を指摘し、別のAIに厳しめにレビューさせるサブエージェント活用を推奨。

6 仕事の選択と集中

さなえさんの時給計算

ClaudeにGoogleカレンダーを読み込ませて仕事ごとの所要時間を計算したところ、目標時給を大幅に下回っていることが判明。時間の使い方の見直しを進めている。

おけもんの業務整理

業務委託を1件終了し、選択と集中を実践中。エッセンシャル思考を読み直したとのこと。

誰との時間に投下すれば自分も周りも楽しいか — おけもん

消耗しないギバーへ

KIDさんは、ここにいる3名が自己犠牲型のギバーになりやすいタイプだと感じており、消耗しない形のギバーになることが大事だと指摘。

ここから読み取れること
「AI活用が進んだ人」ほど、次に向き合うのは時間の使い方そのもの。ツールで手が空いた分を、また別の誰かのために使い切ってしまわないかが、この回のもう一つの本音ラインだった。
7 今回のおすすめ本

KIDさん

朝井リョウさん『イン・ザ・メガチャーチ』/長倉顕太さん『本を読む人はうまくいく』/長倉顕太さん『移動する人はうまくいく』

さなえさん

秋元祥治さん『自分だからできる仕事のつくり方』(経営コンサルの視点でアイデアの出し方を解説。秋元さんの講演もおすすめとのこと)

たつきさん

木下勝寿さん『地頭スイッチ』(先月末発売)/さなえさんがXで投稿していたヨハン・ハリ『奪われた集中力』/子ども向け「孫子の兵法」/細谷功さん『13歳から鍛える具体と抽象』

おけもん

ゆとりくんの『自分の言葉で話せるようになりましょう。』/凪良ゆうさん『多類婚姻譚』(第175回直木賞候補。受賞はならなかったものの、シェア会でも話題に)

前回(2026-06-18開催)のシェア会振り返りはこちら

Obsidianを「畑を耕す」ように育てる話、たつきさんの「のび太プロンプト」勉強会、Claude CodeからSunoを操作したAI楽曲生成など。今回との温度感の違いも含めて読み比べてみてください。

前回のAIシェア会振り返りを見る →
8 印象に残ったフレーズ
自分がうまくできた作業をそのままスキル化してと言うだけでいい。 — たつきさん
特定の誰かのために作っているから、具体的でわかりやすい。 — さなえさん(たつきさんの教え方について)
自分たちのやっていることは一般的にはかなり先端レベル。 — KIDさん
先週こう書いてたけどどうなった? — Claude Code(日記ボットの問いかけ)
あなたはこういう時に心が動く。 — 自己理解GPTが返すイメージ
誰との時間に投下すれば自分も周りも楽しいか。 — おけもん
Sonnetでは絶対無理と言われていた動画文字起こしのAPI不使用処理が、Fableで実現できた。 — KIDさん

次回のシェア会

2026-08-20(木)21:30〜

また各自のこの1ヶ月を、ゆるく持ち寄る回に

今回浮かび上がった「選択と集中」がどう進んだか、次回の近況も楽しみです。