Awaji Island — A Journey Back to Yourself
何も期待しなくていい。
ただ、海の前に立ちたかった。
それだけで、十分だ。
気づいたら、疲れていた。
いつからかわからないけれど。
40代になって、仕事も、家庭も、それなりに形になった。
なのに、夜中に目が覚める。
何かが、足りない。何かを、失った気がする。
そういう時、人は旅に出る。
大阪から一時間。明石海峡大橋を渡ると、
空気が変わる。何かが、緩む。
淡路島は、答えをくれない。
ただ、海と花と、静かな時間がある。
それで十分だと、ここに来た人は知っている。
誰かを喜ばせるためではない。自分が、ただそこにいたいから。
世界最大の渦潮。
鳴門海峡が引き起こす自然の暴力は、
なぜか、見ていると楽になる。
自分の悩みなど、ちっぽけだと思えるわけじゃない。
ただ、渦は渦だ。流れは流れだ。
それが、なぜか、清々しかった。
あわじ花さじき。
明石海峡を背景に、紫の花が丘一面を覆う。
入園無料。駐車200円。
何時間いても、誰も急かさない。
ベンチに腰かけて、ただ、風を受けていた。
それだけで、来た価値があった。
淡路夢舞台。
コンクリートと自然が交わる、安藤忠雄の設計。
美しいとか、すごいとか、そういうことより。
この空間にいると、なぜか、自分が静かになる。
観光客の声も、どこか遠く聞こえる。
そういう場所が、たまに必要だ。
淡路島には、愛犬と一緒に歩ける場所が多い。
のじまスコーラの無料ドッグランで走らせて、
隣で缶コーヒーを飲む。
淡路ハイウェイオアシスで芝生に寝転がる。
犬は、何も聞いてこない。
ただ一緒にいてくれる。
それが、今日は、ちょうどよかった。
淡路牛、新鮮な海の幸、島の野菜。急がなくていい。誰も待っていない。
これは「モデルコース」じゃない。誰かが実際に行った、ゆるい記録。
Day One
淡路ハイウェイオアシス
到着してすぐ。犬をドッグランで走らせる。缶コーヒーを買って芝生に座る。何もしない。
のじまスコーラ でランチ
廃校の広いテラスでゆっくり食べる。ドッグランで遊んで疲れた犬は足元で寝ている。
あわじ花さじき
入園無料。花の丘に一時間いた。何も考えなかった。それが正解だった。
宿にチェックイン → 夕食
淡路牛のステーキを頼んだ。一人なのに、誰かに話したくなった。それは、悪くない感覚だった。
Day Two
早朝の海岸を歩く
犬は嬉しそうだった。波が来るたびに、少し後退する。俺もそうだな、と思った。
うずしおクルーズ
渦潮を見た。大きかった。それだけで、なぜか十分だった。
道の駅うずしお でランチ
270度の眺望。玉ねぎバーガーを食べた。海を見ながら、少しだけ未来のことを考えた。
帰路へ
橋を渡るとき、島がだんだん小さくなった。「また来よう」と思った。それで十分だった。
思い立ったら、行ける距離。それが淡路島のいいところ。
また、あなたに戻れる。
ここに来れば、きっと。
Awaji Island — where you come back to yourself.