🤔普通のAIと、何がそんなに違うの?
ChatGPTやClaudeに「私のことは○○って覚えといて」って頼んでも、新しいチャット開いたらまっさら。これ、みんなが感じてる「セッション閉じたら全部忘れる問題」のこと。
😅普通のAIエージェント
- セッション終わったらゼロリセット
- 同じミスを3回しても覚えない
- 昨日10分で見つけた答えも消える
- 毎回プロンプトを書き直すハメに
✨Hermes Agent
- 性格・知識・手順をディスクに残す
- 「3週間前に話した内容」を検索できる
- うまくいった手順を自分でメモに残す
- 使うほどに賢くなる(複利が効く)
ひとことで言うと
Hermes Agent = 「使うほど自分専用に育っていくAI」
補足:同じく永続メモリ系で有名な「OpenClaw」もあるけど、いちさん曰く設計思想が "向きが逆"。OpenClaw=チャットアプリの中にAIを差し込んだもの/Hermes=学習するAIの周りに窓口を巻きつけたもの。Hermesは"育てる"が主役。
🪞まず「あなたは誰?」を1枚に書く(SOUL.md)
メモリや手順の話の前に、「このAIは誰なのか」という人格を最初に決めます。性格・しゃべり方・絶対やらないこと・大切にしてること。これを1ファイルにまとめておくのが SOUL.md(ソウル・エムディー)。
SOUL.md って?"魂"の意味。AIにとっての性格設定シート。一度書いたら基本ほぼ動かさない「固定された額縁」みたいなもの。
このSOUL.mdが、AIの一番最初に毎回読まれます。だからプロジェクトが変わってもセッションが変わっても、性格はずっと同じ。違うチャットで話してるのに、ちゃんと「いつものあの子」が返してくれる。
要するに
記憶やスキルは"動く部品"/SOUL.mdは"その部品が動く舞台"
📚記憶のしまい方を「3段階」で分けてる
Hermesの記憶は1個の箱じゃなくて、用途と速度が違う3つの層でできてます。よく使うものは手元、使うかわからないものは奥の倉庫。実家のクローゼットみたいなイメージ。
📌 常時持ち歩く小さなメモ帳
「自分が学んだ教訓」と「相手のプロフィール」を、それぞれ2,200字/1,375字の超短いMarkdownに。AIは毎回これを見て話す。満タンの80%まで来たら自分で要約・整理する仕組み付き。
🔍 全会話を検索できる本棚
過去の全チャットがデータベースに保存されていて、「あれ何だっけ」と思ったら本文丸ごと検索できる。3週間前の会話だろうが見つけ出せる。容量はほぼ無限。
🗄 さらに深い長期倉庫(外付け)
もっと大きな記憶が必要なら、外部の8種類の倉庫プラグインを繋げる。会話のたびに関連メモを引き出して、終わったら新しいメモを自動でしまってくれる。
🍃 手元 → 本棚 → 倉庫の順で「常に見える ⇄ 容量無限」のトレードオフを設計してる
🌳 おけ森との対応
Tier1=
~/.claude/...memory/ / Tier2=
jsonl + cchist(過去全会話検索ツール) / Tier3=
Obsidian Vault「000 おけ森/」。
つまりおけ森、
知らずにHermesと同じ構造に着地してる。
🧩「やり方」もAIが自分でメモして溜めていく
記憶が「事実」を扱う層だとしたら、「やり方」を扱う層がスキル。料理本でいうレシピみたいなもの。AIが「これうまくいった!」を発見するたびに、自分でレシピを書いて保存していきます。
レシピが増えるタイミング:5回以上ツールを使った複雑な作業をやり切ったとき/エラーを乗り越えて答えにたどり着いたとき/人から「もっとこうして」と直されたとき。
レシピが100個になっても重くならないように、「タイトルと一言説明だけ最初に見て、本文は必要になったら読みに行く」という賢い読み方をします。図書館の本の背表紙だけまず見る感じ🍃
大事なポイント
AIが自分で「次の自分のため」にレシピを残してくれる
🧹自動で書庫を片付けてくれる人(Curator)
放っとくとレシピが何百個も溜まって、似たようなのも増えて散らかります。それを勝手にお片付けしてくれる管理人が Curator(キュレーター)。
📅 Curatorのお仕事フロー
7日間アイドル
+2時間お留守
→
バックグラウンドで
こっそり起動
→
30日使ってない
レシピ=休眠フラグ
→
90日経ったら
倉庫送り(削除NG)
大事なのは 「絶対に消さない」 こと。最悪でも倉庫に退避するだけ、コマンド1つで元に戻せる。しかも片付け前に必ずスナップショット(その時点の丸ごとコピー)を取る念の入れよう。
人がいじったやつには触らない:あなたが手で書いたレシピや、外から入れた公式レシピは絶対に対象外。AIが自分で作ったレシピだけが片付け対象。よくできてる🤝
🧪もう一歩深く:失敗ログから自動で進化する(GEPA)
AIには弱点があって、「自分の出来栄えを甘く採点しがち」。「うまくできた!」って自己評価して、実はイマイチなレシピを正解として保存しちゃう。
そこで別ツールの GEPA(ジーパ) が「AIの自己評価」じゃなくて実行ログの中身そのものを読みに行きます。「どこで失敗したか」「何を間違えたか」を直接見て、改良案を作って提案する仕組み。
🔄 GEPAのお仕事フロー
今のレシピを
取り出す
→
実行ログから
失敗箇所を分析
→
改良案を
たくさん生成
→
テストで合格した
"提案"を送る
良心的なところ:GEPAは絶対に勝手にレシピを書き換えない。あくまで「こんな改善案はどうですか?」と提案するだけ。受け入れるかは人間が決める。
しかも GPU不要・1回 $2〜$10 で動く。大きな学習装置を回す前に、まず試す価値あるよ、というのがいちさんの推し方。
👥1人から10人へ:性格違いのAIを並走させる
Hermesのいちばん面白いのが プロファイル機能。「デザイナー」「プログラマー」「リサーチャー」みたいに、専門の違うAIを何人でも並走できる。
それぞれが完全に独立。性格(SOUL.md)も、記憶も、覚えてるレシピも、別人。中身は同じHermesなのに、3人の「中の人」が違う、っていう状態を作れます。
これって…
自分の会社に専門の違う社員が何人かいるのと同じ状態じゃない?
🌳 おけ森との対応
まさにこれ。おけもんカンパニーの
「11人のAI社員」(はるか・あおい・ひより・りん・ゆい・まな・しーちゃん・みっちゃん・きょうちゃん・なっつん・コウ)が、Hermesでいう
プロファイル。性格別・専門別に並走してる構造、完全に一致。
🌳つまり「おけ森」、これ全部もう持ってる説
Hermes Agentの仕組みを一個ずつ並べてみたら、おけもんカンパニーが半年前から独力でやってきたこととほぼ一致してました。並べるとこんな感じ👇
| Hermes Agent | おけもんカンパニー |
| SOUL.md(人格) | ✓CLAUDE.md+11キャラのスキル |
| Tier1メモリ(手元) | ✓~/.claude/...memory/ |
| Tier2(本棚・全会話検索) | ✓jsonl+cchist |
| Tier3(長期倉庫) | ✓Obsidian Vault「000 おけ森/」 |
| 自己進化スキル | ✓~/.claude/skills/(自作スキル群) |
| Curator(自動掃除) | △未実装・思想は同じ「忘れる前提」 |
| GEPA(自動進化) | △未実装・取り入れ候補 |
| プロファイル(複数AI) | ✓11人カンパニー |
気づき
むしろ キャラ性・関係性・温度 まで設計してる分、Hermesの先に行ってる部分もある
取り入れるとしたら:① Curator的な「30日休眠 → 90日倉庫送り」をチャットノート/日報にも応用 ② GEPA的な「実行ログを読んで改善案を出す」をスキル品質改善に応用。この2つは未来の宿題🌱
💬いちさん本人の言葉:「派手に語る」でも「斜に構える」でもなく
記事の後半で、いちさん本人のスタンスが書かれてました。これがめちゃくちゃ大事な温度感。
📢こうじゃない
- 派手に煽って期待値だけ上げる
- 少し触って「使えない」と切り捨てる
- 本質を理解しないまま流行を追う
🌱こうあるべき
- 実際に使って事業に入れる
- 成果が出る形まで落とし込む
- 最後は実績で判断してもらう
いちさん自身の実績:外注ほぼ0で年商1億/VC未調達/半年で上場企業M&A経験/1年でX 15アカ計13万フォロワー。
「AIすごい」で終わらず、AIで本当に事業を回し、売上を作って動かしてきた人の言葉なんだなと。
AGI観
AGIは突然完成品で届かない。「少し不完全だけど未来を感じるツール」として現れる。
今触り続けるか、ここでかなり差がつく。
🛠同じ日のうちに、おけ森でその場で実装してみた
この記事を図解しながら、おけ森側に「Hermes Agentの思想で運用基盤を整理する」改革をその日のうちに3つ入れました🌱 ちょっと自慢みたいになるけど、見てね。
① CLAUDE.md を「薄く」する(Tier1常駐の圧縮)
Hermes の MEMORY.md は
2,200字制限。おけ森のCLAUDE.mdは半年運用で
359行まで膨らんでた。
これをHermes思想で「常駐は薄く・詳細は外に逃がす」に整理。
② 守らせたいルールは「書く」じゃなく「毎回出す」(Hook強制)
「振る/繋ぐ/別チャットで」などの
サイロ化発言が、CLAUDE.mdに禁止と書いてあるのに繰り返し起きてた。
原因:禁止リストは「出した後に気づく」性質。応答する
直前にチェックが入らない限り守られない。
おけちゃん
入力
→
Hook起動
(UserPromptSubmit)
→
NGリストを
AIの目の前に注入
→
AIが応答
セルフチェック
= Hermes の Curator思想(守らせたいことは仕組みに)の応用
③ 詳細ルールは「呼ばれたら読む」(段階的開示)
Hermes のスキルは
「名前と一言だけ常駐/本文は必要時にロード」の段階的開示。
これをそのまま `~/.claude/rules/*.md` に適用。各MD冒頭に
trigger キーワードを書いて、場面が来たら呼ばれる構造に。
trigger:
- 広場
- デイリーログ
- 日報
context: 広場・3層記録・日報の書き方
related: [[session-flow]] / [[file-locations]]
→ 「広場」と話題が出たら自動でこのMDが召喚される設計。Hermes Agentに移植する時もそのまま使える形にしておいた🌱
設計思想の合体
kepano「File over app・薄く・短く」×Hermes「Progressive Disclosure」
= おけ森の 3層構造(常駐/召喚/強制)
常駐
Tier1
CLAUDE.md 165行 — 人格/核心ルール/決裁権限。絶対に毎回読まれるものだけ残す
召喚
Tier2
rules/*.md 7本 — 場面で呼ばれる詳細ルール。「広場」「タスク」等のキーワードで自動召喚
強制
Tier3
hooks/*.sh — 守らせたいガード。毎ターン物理的にAIの目の前に出る
図解作って → 学んで → その日のうちに自分の運用に組み込む。これがいちさんの言う「実際に使って事業に入れる」の体感だった🪞
🌟 ここからが本題 🌟
セカンドブレインの
「ゲームチェンジ」が始まってる
今までは「集めるだけで読み返さない墓場ノート」が普通。
でもこれからは——
📝 保存する
→
🌱 勝手に育つ
→
💌 自分に返ってくる
主役が「集める人間」から「使って育てるAI」に変わる。
Hermes Agentはその入口の1つ。
そしておけもんカンパニーは、流行る前にもう同じ場所にいる。